異議申し立てで8級認定〔30代男性・会社員Kさんの場合〕
- バイク運転中の事故。路外に右折しようとした車との衝突を避けようとして受傷
- 前十字靱帯完全断裂を含む複合靱帯損傷との診断。
- 相手方任意保険会社による一括対応（一括払い）。
- 事前認定で12級が認定。
- 等級認定を不服として、後遺障害等級認定の異議申し立てを行い、10級が認定。
- 再度異議申し立てを行い、最終的に8級が認定。
- 弁護士が示談交渉を代理し、納得のいく金額で決着。
バイクで幹線道路直進中に右折車と衝突し複合靱帯損傷
バイクで幹線道路を直進中、路外に右折しようとした普通自動車との衝突を避けようとしましたが、避けきれずに衝突し、受傷しました。
救急搬送され、前十字靱帯完全断裂を含む複合靱帯損傷と診断されました。すぐに入院し、治療を開始しました。
治療費は相手方任意保険会社による一括払い対応となりました。
事故後から弁護士へ相談するまでの経緯
入院後すぐに手術を行い、手術後、1ヶ月半ほど入院しました。
膝を固定していた期間が長かったため、関節の拘縮があり、退院後も通院によるリハビリを行うことになりました。
その後もリハビリを続けましたが、膝の靭帯損傷による動揺性が残っていました。
そして事故から５ヶ月が経過したころ、相手方任意保険会社からそろそろ症状固定を、と言われました。
治療はまだまだ必要な状況でしたので、医師に相談をしたところ、医学的な症状固定の意味について説明を受け、治療を継続することとしました。
この一件で、治療終了（症状固定）を勧めてきた相手方任意保険会社に不信感が芽生えてしまい、たちかわ共同法律事務所に相談しました。
たちかわ共同法律事務所の弁護士さんに、改めて症状固定の意味や、その後の損害賠償の手続の進め方などを説明頂き、納得できましたので、一旦症状固定とし、後遺障害等級認定の事前認定手続きを進めることにしました。
事前認定の結果、後遺障害等級12級が認定されました。自分が想定していた等級よりも低く、また同時に相手方任意保険会社から提示された示談金額も思っていたより低額だったため、納得がいかず、後遺障害等級の認定結果が妥当かどうかも含め、今後の対応について改めてたちかわ共同法律事務所の弁護士さんに相談しました。
後遺障害等級認定の異議申し立てをサポート
当事務所に改めてご相談を頂き、事故から症状固定までの診断書・診療報酬明細書や後遺障害診断書等の一件書類を取り寄せ、当事務所にて精査を行うとともに、ご本人から症状や日常生活上の支障等について詳しいヒアリングを実施した結果、過去の当事務所の事例や認定基準等と照らして、後遺障害等級が妥当ではない可能性が高かったため、当事務所にご依頼を頂き、被害者請求による異議申し立て手続きを行うこととなりました。
ご依頼を頂いた後は相手方任意保険会社とのやり取りも当事務所の弁護士が代理しました。
事前認定に提出された書類を精査したところ、適正な認定を受けるために必要な検査や検査所見の記載が不足していることが判明したので、主治医に追加の検査等についてご相談した結果、新たに検査を実施して頂くことになりました。
新たに施行した検査の画像所見等も併せて記載した診断書を発行頂き、当事務所で後遺障害等級認定異議申し立ての書類を作成し、手続きを行いました。
その結果、異議が認められ、後遺障害等級10級が認定されました。
再度の異議申し立てをサポート
10級が認定されましたが、等級認定の基準や被害者ご本人の残存症状などを比較検討すると、まだ適正な等級は言えない可能性があったため、ご本人の納得の意味でも再度の異議申し立てを行うことにしました。
主治医に相談の上、セカンドオピニオンのご紹介状を頂き、膝関節の専門の病院を受診し、専門医に別の角度からの医証作成を依頼しました。
新たに専門医に発行頂いた診断書とともに、後遺障害等級認定異議申し立ての書類を作成し、手続きを行いました。
その結果、異議が認められ、後遺障害等級8級が認定されました。
適正な後遺障害等級認を受け、適正な金額で示談が成立
ご本人にも納得いただけたので、後遺障害等級8級を土台として、当事務所の弁護士が相手方任意保険会社との示談交渉を開始しました。
12級から8級が認定されたことにより、逸失利益などの損害賠償額が増額しただけでなく、当事務所の弁護士が交渉することで、慰謝料もより適正な金額に増額され、結果的にご本人も納得のいく金額で無事に終結することができました。
※上記はあくまでも一般的な事例です。それぞれに状況が異なります。
※ ご相談の上、それぞれの状況に合わせて解決方法をご提案します。
