日髙先生、本日は交通事故被害者が弁護士さんにいつどのタイミングで相談すればいいのか、「弁護士に相談するタイミング」について伺いたいと思います。日髙先生、よろしくお願いします。
日髙よろしくお願いします。
交通事故に遭った際に、弁護士の先生に相談するタイミングを悩まれる方も多いかと思われます。とはいえ「こんなことで相談してもいいのかな?」と思う方もいると思います。どのタイミングで相談するのが良いのでしょうか?
日髙基本的には、どのタイミングでも構わないと思います。一般論でいえば、相談は早ければ早い程選択肢は増えますので、出来るだけ早い方がいいのではないかと思っています。
「相談は早い方がいい」というのは理解できましたが、特に「ここで相談した方がより良い」というタイミングはあるのでしょうか?
日髙相談を考えていただくタイミングはいくつかあると思います。
例えば
- 事故直後
- 治療中
- 保険会社から治療費の打切りの連絡があった時
- 治療終了または症状固定となった時
- 後遺障害等級認定の結果が出た時、またはその認定結果に納得がいかない時
- 相手方から損害賠償についての提示が出てきた時
などです。
それぞれのタイミングによって、対応するべき課題があると思いますので、それによって相談の重要度は変わってくるかと思います。
例えば事故直後に相談した場合はどういったメリットがあるのでしょうか?
日髙事故直後には色々な事が起こります。
まず、お怪我をされて今後治療をしていくとなると、相手方の保険会社と話合いをする必要がありますが、我々弁護士が間に入ることで、相手方とのやり取りはすべて弁護士が対応することになります。
そして治療の方針に関しても、当然、治療は医師が専門的な判断で方向性を決めることにはなりますが、場合によっては後遺障害が発生してしまうことも想定し、どのような形で通院したら良いのかといった観点からアドバイスをすることも可能です。
また、事故直後となりますと、物損の問題も関係してくるかと思いますので、物損についても弁護士がお手伝いさせていただくことができます。
過失割合などが問題になることもありますよね。
日髙そうですね。
お怪我の賠償と物損の両方に絡んでくることになりますが、過失割合の交渉についても当然、弁護士が担当いたします。
事故直後から弁護士さんにご相談して、相手方との対応などをお任せすることが出来たら、治療に専念しやすいですね。
日髙そうですね。
次に、治療中、保険会社と特にもめているわけでもない場合でも、相談は早めの方がいいのでしょうか?
日髙治療中ですと、これまでの治療状況を踏まえて、今後どのような治療が必要かなどのご相談を承ることも出来ますし、相手保険会社との窓口になることも出来ますので、事故直後と多少重複する部分もありますが、そのようなメリットがあるかと思います。
相手方保険会社から治療費の打切りを言われたタイミング、治療終了または症状固定のタイミングで相談をする場合はどのようなメリットがあるのでしょうか?
日髙まず、治療費の打切りのタイミングでご相談をいただいた場合ですが、ご相談者様がどのようなご意向かによって方向性が変わってくるかと思います。
治療費を打ち切ると言われてご相談に来られる方のほとんどは、治療の継続を望んでいると思います。この点に関し、弁護士が相手方保険会社と治療の継続を認めてもらうために交渉することが可能です。
次に、治療終了または症状固定となったタイミングでご相談をいただいた場合は、これまでの治療経過などから、適切な後遺障害等級が認定されるようにお手伝いをさせていただくことが出来るかと思います。
次に、後遺障害等級の認定結果が出て、その結果に納得がいかない場合に相談をした場合にはどのようなメリットが考えられるでしょうか。
日髙後遺障害等級の認定結果に対して不服がある場合は、結果に対して異議申立てという手続きを執ることが出来ます。異議申立てに必要な医証や必要書類を我々で検討し、手続きを代行することが可能です。
相手方保険会社から損害賠償額の提示があったタイミングでの相談は、どのようなメリットがあるでしょうか。
日髙相手方保険会社からの提示というのは、「損害賠償をすることで今回の事故を解決したい」という意味合いがありますが、その賠償額が適切であるかどうかを専門家が検討することが出来ます。
いずれのタイミングであっても、なるべく早めに相談した方が相談する側と弁護士の先生の双方にメリットがあるというのは間違いないですね。
日髙そうですね。